えんしょうせいちょうしっかん

炎症性腸疾患

同義語
IBD
監修:

検査・診断

炎症性腸疾患が疑われるときは次のような検査が行われます。

血液検査

体内の炎症や貧血の程度を評価するために血液検査が行われます。また、大腸がんなどとの鑑別の手がかりとして、“CEA”などの腫瘍(しゅよう)マーカー(がんになると体内で多く産生されるようになる物質)の数値を調べることも少なくありません。

画像検査

炎症性腸疾患が疑われる症状がある場合は、消化管内のほかの病気と鑑別するためにX線検査(レントゲン検査)、CT、MRIなどによる画像検査が行われるのが一般的です。

内視鏡検査

炎症性腸疾患は大腸などの消化管の粘膜に炎症や潰瘍などの病変を引き起こすため、疑われる場合は大腸内視鏡検査を用いて内部の粘膜の状態を詳しく調べる検査が行われます。しかし、大腸内視鏡検査では小腸や十二指腸などを観察することができないため、大腸に病変がない場合はカプセル内視鏡で全ての消化管の状態を調べる検査が行われることもあります。

注腸造影検査

近年では炎症性腸疾患が疑われる場合は内視鏡検査が行われますが、狭窄(きょうさく)(内部が狭くなること)を含めた小腸・大腸の全体像を調べるために造影検査を行うことがあります。小腸造影検査では、経口的に造影剤を投与する方法と、造影チューブを十二指腸に留置し造影剤を注入しながら観察する2つの方法があります。注腸造影検査では肛門から造影剤を注入しながら観察を行います。

最終更新日:
2020年11月11日
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2020/11/11
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